労使交渉 定期昇給とベースアップの闘い

今年も新聞紙上で「定期昇給」「ベースアップ」などの言葉が飛び交う季節となりました。

ところで、「定期昇給」と「ベースアップ」の違いをきちんと理解している人はどれだけいるでしょうか?

労働組合や企業の総務担当者などは当然に知っていることですが、一般の会社員できちんと理解している人は案外少数です。

ベースアップとは、個別賃金水準を引き上げることです。簡単にいえば賃金表の書き換えです。

一方、定期昇給とは、先輩に追いつくために必要な個人別の賃金の上昇のことをいいます。簡単にいえば、賃金表上の移動です。

例えば、40歳の人の賃上げは、40歳→41歳の定期昇給+41歳のベースアップとなります。

ところで、中小企業では、定期昇給とベースアップはどうしているのでしょうか。?

多くの中小企業は、昇格昇給を賃金制度に取り入れているのではないでしょうか。いわゆる職能給です。

先日、部下が10名いる知人と16名いる知人に会ったときに、二人が「部下の面談がやっと終わった。これから人事考課表をまとめなければいけない。」と、ため息混じりに話していました。管理職や人事担当の方には、くれぐれもバランスの取れた人事考課を行って、社員が不公平感を持たない昇格昇給を行ってください。

最後に、「総支給額が増えたのに、手取り額が減ってしまった。」なんて社員が嘆かないように、昇給額とそれにともない増額となる社会保険料の金額を確認を忘れずに・・・。


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社会保険労務士 栗原 恵子

略歴: 神奈川県茅ヶ崎市出身 平成19年栗原社会保険労務士事務所開業 平成21年6月社会保険労務士法人あすら設立 代表社員 上場企業で労働組合執行委員を経験、また、中小企業で経理・総務部に勤務する。 長年の経験を生かし、企業の『人』に関する問題にきめ細やかなサービスを心がけている。