会社は誰のもの?株式シェアと議決権

株式会社にとって「株主」とは、どういう存在なのか、あらためて確認しましょう。

上場企業の株式を100株をもっている株主にとって、気にかかるのは、株価や配当、株主優待の充実などです。

しかし、多くの未公開会社にとっては、株式の売買は、会社を分割して、複数の人で所有しているということを意識しなければなりません。会社の最高決定機関である、株主総会では、株式に応じた議決権が与えられます。国でいう、国会=国の方針を決める最高機関ですね。国会議員は1人1票で、決議に当たりますから、最大勢力の与党の案が、国の方針に決定するわけです。株主は株式会社の所有者(オーナー)です。株式会社の基本的な方針を決定するのはオーナー会議である株主総会です。その株主総会の決議は、株主が所有している株式数の割合で多数決されます。よってオーナー経営者の持株比率が低下すると、会社に対する経営権が弱まることになってしまいます。

株式会社における経営権とは、より多くの株式を保有する者の発言権が強くなるという仕組みなのです。この株主の権利は、持株比率に応じて、いくつかの段階があります。持株比率が高ければ、高いほど広範囲で強い権利を決議できるようになります。安定した経営権の確保のためにはより多くの株式を保有することが必要になります。

【持株比率】

(2/3以上のシェア)

『特別決議』が可能になり、 営業の全部または一部の譲渡等、定款変更、減資、解散、合併等も決議が出来ます。また、任期途中の取締役の解任もできます。

(1/2以上のシェア)

株主総会における普通決議が可能になり、一般的な決議を決定できる地位を得て、経営権を取得出来ます。

(1/3以上のシェア)

株主総会における特別決議を阻止することが出来ます(拒否権)。

理想的には、オーナー経営者が100%の株式を保有していれば、全ての会社経営の意思決定を自由に行うことが可能となります。しかし、オーナー経営者単独で100%の持株比率を維持できない場合でも、2/3以上保有していれば、基本的に全ての意思決定を行うことが可能になります。また、少なくともオーナー経営者の一族と友好的株主と共同で普通決議が可能な1/2超の持株比率確保が必須だと思います。


この記事は参考になりましたか?

1 Star2 Stars3 Stars4 Stars5 Stars (3 投票, 平均値/最大値: 4.00 / 5)
Loading ... Loading ...

公認会計士 舟生 俊博

略歴: フューチャースケープアカウンティングファーム 代表 公認会計士・税理士 平成5年公認会計士2次試験合格。平成9年公認会計士登録。 東京理科大学・工学部卒業後、監査法人勤務後、平成12年1月横浜にて独立開業。ベンチャー支援、創業支援を行うなかで数百社の事業計画作成にかかわる。投資家とベンチャー企業とのマッチング等を行うイベントを主催するとともに横浜市の各種委員としてベンチャー支援を行う。また東証1部上場企業の監査役就任など、企業経営に参画する形での企業の成長支援を行う。平成20年、事務所を東京都港区に移転しフューチャースケープアカウンティングファーム設立に参画、共同代表に就任。 ◆会計力で未来を描く FSAF Futurescape Accounting Firm 会計・税務・財務アドバイザリーサービス 税理士法人フューチャースケープ 公認会計士事務所フューチャースケープ 株式会社フューチャースケープパートナーズ 〒108-0074 東京都港区高輪4-9-18 TEL03-5423-0668 FAX03-5475-3546 http://www.futurescape.co.jp